HDDにおける故障の種類としては、大きく2つに分けて考えることができます。それが「物理障害」と「論理障害」です。それぞれの特徴や概要について確認していきましょう。
まずは、論理障害について見ていきます。論理障害とは、内部のソフトウェアなどが破損している状態のことを言います。内部のデータにエラーや論理的故障が発生している状態であり、ファイルシステムの破損やOSが起動できないといった症状が現れることがあります。
論理障害の場合は、機器や部品自体が破損しているわけではありません。あくまでも内部の情報やソフトウェアに問題があると考えておくことが賢明です。
上書き保存は、「うっかりミス」としては身近なものですが、論理障害の度合いとしては「重度」です。ファイルの削除よりも復旧の難易度が高くなります。作業を行っていると、上書き保存は珍しくない対応でしょう。ただ、うっかり同じ名前で保存してしまったり、別の名前で保存しなければならないところを上書きで保存してしまったりなどが起こる可能性があります。
一度上書き保存をしてしまうと、現在のデータが優先されるのがデメリットです。上書きでデータを消してしまわないためにも、できる限り違う名前のファイルで保存する習慣を身に着けておくことが、「対策」になります。
身に覚えのあることはしていないものの、「フォーマットされていません」の表示が出る場合も論理障害です。コンピューターウィルスの可能性もあれば、ハードディスクデバイスの劣化によって保存領域が壊れてしまい、このような表示が出る可能性があります。原因によって対策は異なりますが、いずれにせよ、ハードディスクに何らかの問題があると考えて良いでしょう。
電源を押した際、パソコンの電源が入ったことは確認できるものの、画面がつかないケースもあります。この場合、システムのトラブルか、あるいはハードディスクに何らかの問題が起きているかもしれません。あくまでも、ハードディスクの一部の可能性があります。ハードディスク全体に問題がある場合には、電源が入りません。
一方で、物理障害の場合は、機器自体や部品そのものが物理的に破損している状態を指します。論理障害と物理障害との違いは、物理的に機器や部品が破損しているかどうかの違いだと考えることができます。
論理障害の場合は、データ復旧ソフトを活用すればデータを復元できることもあります。一方で、物理障害の場合は、機器や部品自体を修理しなければデータ復旧を行うことができません。この辺の違いも理解しておくことがポイントです。
パソコンそのものが起動しないケースは、物理障害でも多くみられます。それまでは普通に起動していたものの、急に起動しなくなるケースも見受けられるので、「大した症状ではない」と考えてしまいがちなのです。しかし、それまでの問題が顕在化するケースもあれば、劣化しているところに衝撃等が加わったことで「とどめ」を刺されてしまうケースもあります。
BIOSが認識しないケースも、物理障害の可能性があります。BIOSはコンピューターが起動するために大切な部分ですが、BIOSに何らかの障害がある、あるいは他の部分に障害があるのでBIOSが読み込めない可能性があるなど、状況は様々です。
パソコンを起動させても再起動を求められることが多い場合も、物理障害の可能性が高いです。再起動を求められるということは、どこかに異常があるケースがあります。読み込めない原因が、物理的な障害によるものである可能性が原因の1つとして考えられるでしょう。特に再起動したばかりでもさらに再起動を求められる場合、ハードディスクに何らかの障害があるかもしれません。
デスクトップであれば電源コードなどを、ノートパソコンであればバッテリーなど、電気関係のものを全て外してから再起動することで、起動に成功する場合があります。ただし、解決が一時的なものである可能性も高いのが懸念点です。しばらく使用していると、再び上手く起動できなくなる可能性もあります。
何度も起動しなくなる場合は、一度専門の業者に診てもらいましょう。
セーフモードとは、パソコンの最低限の機能で起動させる方法です。OSによってセーフモードの実行方法は異なりますが、それまで全く起動しなかったものの、セーフモードでは起動するというケースもあります。
セーフモードで起動させることにより、問題が起きている部分を特定して原因を解決できることも場合によっては可能です。まずは使用している機器について調べ、どのように対応するべきか確認してみましょう。
下手に自分であれこれするよりも、業者に依頼した方が安全です。自分自身で直そうとしてしまったがために、かえって悪化させてしまう可能性もあります。むしろ、一縷の望みをつぶしてしまうかもしれません。そうなると業者でも修復できなくなるかもしれないので、対応が分からない場合はできる限り余計な操作は避けましょう。
問題があるなと感じたその瞬間から下手に手を触れず、安心できる業者に依頼した方が、復旧の可能性は高まります。業者側としても、問題が軽微であれば改善の難易度も下がるので対応しやすいはずです。
データが破損する原因として、論理障害と物理障害の2つを挙げることができますが、データ復旧に関する料金も障害の大きさによって変わってくることがあります。
例えば、データ復旧業者として有名なアドバンスドテクノロジーでは、復旧する容量に応じて変わる料金プランを提示しています。復旧するデータ容量が4GBまでであれば4,800円の定額で復旧を行ってくれます。
アドバンスドテクノロジーではダブル定額制度を引いており、4GBから容量が増していくに連れて、0.1円から1円単位で料金が変わります。その後、1TB以上になると容量の際限がなくなり、定額4万8,000円でデータ復旧を依頼することができます。
一般的に物理障害の方がデータ復旧を行うことが難しくなりますが、物理障害の中でも程度があります。軽度の物理障害なのか、重度の物理障害なのかによって修復方法が変わることも一般的です。
例えば、どのくらいHDDが破損しているのか、機器や部品の損傷がひどいのか、異音や異臭の程度はどのくらいかといった観点から障害のレベルが認識されることになります。
障害のレベルが重ければ重いほど、多くの会社でデータ復旧の対応ができなくなっていきます。しかし、その障害のレベルに関しても定義があるわけではなく、業者によって判断が分かれることも少なくありません。
重度の障害でもデータ復旧に対応できうるサービスの探し方としては、クリーンルーム(クリーンペンチ)のある業者を探すことがポイントです。クリーンルーム(クリーンペンチ)のある業者であれば、重度の障害を持つ機器や部品でも、データ復旧に対応してくれる可能性があります。
その他、「pc-3000」のある業者もおすすめです。「pc-3000」のある業者の場合も、障害の程度や復旧内容によって対応してくれる可能性があります。
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安くて安心できる
データ復旧業者
※1TB の場合、破損状況が分からない状態での最高料金
最安料金でも高い復旧技術
1位のPCエコサービスは容量・障害問わず一律料金で復旧を行っています。警察機関や官公庁などが利用しているPC-3000を利用しており、技術面にも安心できるでしょう。
大阪ギガデータは重度障害の場合は別途見積もりが必要となります。
※PCなど500GBの内蔵HDDで、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
わかりやすい料金体系で1位
容量に関わらず一律料金で引き受けるPCエコサービスが、費用発生前に復旧できるデータを見られる業者としては最安値でした。口コミを調査したところ、安いだけでなく対応が丁寧だったとの声がいくつも見つかっております。
大阪ギガデータは重度障害の場合は別途見積もりがありますのでご注意ください。
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HDDよりも復旧が難しいとされるSSDは…
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