大切なデータの復旧を業者に依頼する場合、そのデータが保存されている機器を預ける必要があります。大切なデータが保存されているので、少なからず不安を抱く人も少なくないでしょう。そんな時は信頼性が高く、安心して依頼のできるISO取得業者を選ぶことをお勧めします。
しかし、ISOとはあまり馴染みのない言葉なので、具体的にどのようなものなのか分かりにくいかと思います。こちらではISOと、ISOを取得しているデータ復旧業者についてまとめました。
ISOとは、スイス・ジュネーヴにある非営利法人である国際標準化機構(International Organization for Standardization)の頭文字をとった略称です。国際的な工業製品を国際標準で定めるための機関で、生活するために重要なものは国が変わっても同じ品質規格にしましょうと話し合う場所でもあります。
国際的な基準の制定や改訂は、日本を含む世界162ヵ国(2018年1月現在)の参加国の投票によって決められます。例えば非常口のマークやクレジットカードのサイズ、ネジの形状などはISO規格となっており、海外どの国にいっても共通の形状です。
ISOは製品規格を統一するだけでなく、商品の品質を保ったり、自然環境を守ったりする役割もあります。品質を保ったり、環境を守ったりする場合、目的に応じてシステムのルールを作ることもISOの重要な仕事です。
そのルール作りのために、ISOでは「PDCA」というISOシステムを構築することが重要視されています。「PDCA」 とはPlan(計画する)、Do(Doする)、Check(検証する)、Action(改善する)の頭文字をとったもので、この4項目を回していくことによって手順やルールを決定しシステムをより良くしていくようにしているのが特徴です。
ISOにはいくつか種類があり、それぞれ数字によって表されています。どのようなものがあるのか、ISO規格の種類についてみていきましょう。
ISO9001は品質マネジメントシステムと呼ばれ、製品やサービスの質を維持してより良くすることを目的としています。製品の質を上げたり、不良品を作らなかったりするように改善するだけでなく、顧客の満足度も上げることが目的です。ISO9001を取得することにより、客観的に品質に管理を徹底しているとお墨付きとなるため、取得した企業は取引先の信頼感や安心感を得られます。
ISO14001は環境マネジメントシステムと呼ばれ、企業を取り巻く全ての環境(周りの地域の人や水、空気、自然など全ての事象)に与える影響を明確にするものです。悪い影響を与えることがあれば、それを解決するためのシステムを構築します。具体的には環境に配慮した廃棄物の処理や電気の節約、排気ガスを極力出さないなどです。
ISO14001を取得することで、環境保全に貢献している企業と認められ、ブランド力やイメージの向上が期待されます。省エネによるコスト削減、環境への影響の削減などのメリットも得られるのがメリットです。
ISO22000は食品安全マネジメントシステムと呼ばれ、衛生面を含め消費者へ安全な食品を提供することを目的としています。品質、環境管理の要素も含まれており、対象となるのは食料の一次生産から最終消費までの流れに関わる全ての組織です。製造業者、輸送や保管業者、飲食店や販売店などのサービス業も含まれています。
ISO22000を取得することによって食品の安全な提供に関するリスクを減らすことができ、企業の信頼性を得ることができ、取引もスムーズに進めることが可能となるでしょう。
ISO27001はISMS(情報セキュリティマネジメント)に関する国際企画です。IT社会が進み、インターネット上には様々な情報があふれています。利便性が向上したのとは裏腹に、情報の漏洩リスクも高まってきており、企業側には情報セキュリティの強化が必要です。
国際的な情報管理システムの規格を作るために生まれたのがISMSで、情報をわかりやすく管理することで作業効率を上げて業務を行うことも目的としています。取得することで国際規格に沿った高度な情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、運用しているということの証となり、企業の信頼性や安全性が高まるでしょう。
データ復旧を依頼する機器には大切なデータが保存されています。プライバシー保護やセキュリティが万全でない業者に依頼してしまうと、情報が漏洩してしまう可能性もあります。ISOを取得している業者の場合は、第三者(ISOの審査員)に対し、自分たちの企業のルールを公開し、そのルールを守っていることを国際的に認められているという業者なので、安心して依頼することができるでしょう。ISOを取得している業者を選ぶことで、安心、信頼を得られるということが最大のメリットとなるでしょう。
初期調査を無料で行なってくれるデータレスキューセンター。調査を依頼した際は、復旧可能データの一覧と費用について提示してもらえます。調査結果を確認したうえで復旧依頼を行えるので、自分が欲しいデータが戻ってくるかどうか明確にできるのがメリットです。調査を受けたら依頼を受けなければいけないという決まりもないため、気軽に相談できます。
国際規格としてISO27001を取得しており、第三者から見て評価されたところで復旧してもらえるのもポイントです。プライバシーマークを取得しているので、依頼者の個人情報についても細かく管理されているのもメリットでしょう。
サービスは年中無休(年末年始以外)で対応してもらえるため、万が一急にデータが壊れた際も相談しやすい環境と言えます。
完全成功報酬型で対応しているデータワークスでは、もしデータが復旧できなかった際に復旧費用が発生しません。依頼して復旧できなかったとしても、抑えた分のコストで別の対応に力を入れられるのがメリットです。料金体系は分かりやすさを追求しており、公式ホームページの事例からどのような案件にどれだけかかったのかを確認できます。自分が相談したい症状や機器について実績があれば、より頼みやすくなるはずです。
ヒアリングサポートを徹底しており、細かな確認を行うことで正確な状態に復旧できるよう取り組んでもらえます。自社設備管理を行い、高度な作業についても対応できるようにしている点も依頼する側にとってメリットです。
データ復旧だけでなく、不正調査も行ってくれるピーシーキッド。情報漏洩についても調べてくれるので、万が一会社内でのトラブルが発生した際も心強い味方になってくれるでしょう。
料金設定はギガごとに決められており、大まかな予算を考えたうえで相談できます。ハードディスクだけでなく、メモリーカードやNASなどの機器も対応してくれるのがメリットです。会社としてだけでなく、個人でも依頼できます。
成功報酬型で対応してもらえるので、もしデータが復旧できなかった場合は復旧費用がかかりません。
業界が健全な状態になることを目指しており、誇大広告をしない、社会的に好ましくないデータの復旧は受け付けないなどのモットーを掲げている業者です。
ハードディスクの開発会社として、データの復旧にも力を入れて対応しています。もしバッファーローの商品で保証期間内かつ軽度の論理障害であれば、復旧費用は掛かりません。
近年ではデータ復旧業者が増えてきており、どこを選んだら良いのか迷うかと思います。ISOを取得している業者は国際的にも信頼され、安心して依頼できる業者であるという判断基準になるでしょう。
ISO以外にも費用やセキュリティ面など、業者によって違いがあります。事前にサイトや口コミなどで調べてみて、自分が納得して依頼できるデータ復旧業者を選ぶのがおすすめです。
主要9製品!
安くて安心できる
データ復旧業者
※1TB の場合、破損状況が分からない状態での最高料金
最安料金でも高い復旧技術
1位のPCエコサービスは容量・障害問わず一律料金で復旧を行っています。警察機関や官公庁などが利用しているPC-3000を利用しており、技術面にも安心できるでしょう。
大阪ギガデータは重度障害の場合は別途見積もりが必要となります。
※PCなど500GBの内蔵HDDで、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
わかりやすい料金体系で1位
容量に関わらず一律料金で引き受けるPCエコサービスが、費用発生前に復旧できるデータを見られる業者としては最安値でした。口コミを調査したところ、安いだけでなく対応が丁寧だったとの声がいくつも見つかっております。
大阪ギガデータは重度障害の場合は別途見積もりがありますのでご注意ください。
※容量設定なし、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
HDDよりも復旧が難しいとされるSSDは…
HDDと違って、SSDに対応しているデータ復旧業者はそれほど多くありません。そのため高額に設定されることが多いのですが、1位のPCエコサービスならHDDとそこまで変わらない料金でデータ復旧ができそうです。
WinDiskRescueは重度障害の場合は別料金となります。
※64GBの内蔵メモリで、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
スマホは専門サービスの方が良いかもしれません…
データ復旧業者は、多くの場合一般利用者だけでなく法人も利用するので、やや法人向けな価格設定がされているのですが、スマホに関してはほとんどの利用者が個人。他のデータ復旧とは少し毛色が異なるのが現状です。
私が調べた中ではこのような結果となりましたが、スマホ水没に強い実店舗系にあたる方が安くできる可能性があります。
※2TBで1本単位の場合、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
技術面にもご注目ください
PCエコサービスは、RAIDの種類等にかかわらず一律39,800円を掲げており、最安値となりました。ここでは復旧可能なリストの提示があり、料金にある程度の上限が存在するデータ復旧業者を紹介していますが、それに加えてPCエコサービスは復旧の機材として官公庁なども使用しているPC-3000を使用している点にも注目です。
2位の業者は重度障害の場合は別途見積もりが発生するようです。
※2TBの場合、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
まずはお問合せを
内部の構成がわからないものなので、総額でどれくらいの費用がかかるかイメージを持たれにくいかと思います。
そのために安心して依頼できるデータ復旧業者から安値を提示している業者を厳選してまいりましたので、まずは実際にご相談をされてみることをおすすめいたします。
大阪ギガデータは、郵送であれば全国対応です。重度の場合は見積もりが別途で行われるようなのでご承知おきください。
※32GBの場合、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
個人でお悩みの方が多い機器は…
デジカメやスマホなど、個人のお客様が多いのではないでしょうか。そのため安いデータ復旧業者はとことんお安い、という結果となりました。
大阪ギガデータは郵送なら全国対応可能で、容量問わず一律1万円でございました。ただし、1位2位どちらも重度の物理障害は別見積もりです。データ復旧業者の一律料金はまだ少なく、1位の業者と東京にある「PCエコサービス」だけでした。
※32GBの場合、破損状況がわからない状態での最高料金(税別)
最安は明朗会計の大阪。
一律料金を提示している数少ないデータ復旧業者の大阪ギガデータが最も安い金額を提示されていました。何よりクラシックで親しみやすいホームページがいいですね。
3番目に安かったのは39,800円の「PCエコサービス」というデータ復旧業者で、こちらも一律料金を掲げており安心できます。